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県内高校での出張講座
2017.8.21

2019年8月、静岡市内の県立高校で出張授業をさせて頂きました。3年生の倫理科目の一端として、本年2月よりご依頼頂いていたイスラム理解講座です。これまで、イスラム教とその歴史や文化に関する内容を教科書にもとづき授業が行われていた様子ですが、昨今のIS(通称イスラム国)の世界的なテロ活動からイスラムについて、より深い理解と学びを求めてイスラム教徒自身の声を聞く、という趣旨で行われました。

授業科目は「倫理」

事前に行われたアンケートから、生徒の一番の関心は「ISについて、一般のイスラム教徒はどう思っているのか。」ということでした。それに続き、断食や礼拝に関する質問、「イスラム教徒が他宗教や日本人についてどのように思っているのか。」という質問が多数でました。

後日、生徒さんから頂いた感想文を読むと、「イスラム教徒から直接話しを聞けたことは貴重な経験で、友人とも共有していきたい。」とのコメントも少なからずあり、手ごたえのある授業となったようで嬉しく思いました。また、今回の授業が、これから世界に羽ばたく彼らの「偏見を持たない姿勢・知らないことを自らの力で知る努力をする」きっかけとなってくれれば有り難いと思います。

以下、頂いた感想文の一部をご紹介させて頂きます。最後とはなりましたが、このような機会を下さり、取材にも快くご協力くださった佐藤先生と全ての方に深く御礼申し上げます。

 

生徒からの感想(一部抜粋):

「日本に住んでいると、宗教と実際に関わることがほとんどないので良い経験になりました。ISの話など知らないことや、勘違いしていたことが多くあり、イメージとの差に驚きました。ISとイスラム教の具体的な違いが理解できていなかったので、お話しを聞けて良かったです。」

 

「近頃話題に上がるイスラム教は、どれも暴力的な側面を持った人々が信仰するものというような印象を持たせるものが多く・・・実際に話しを聞いてみるとニュースでよく見るイスラムとは、イスラムの名前を使っているだけで、宗教的というより政治的なものなのかと思いました。こう思うと、自分の知識は偏っていることを実感しました。」

 

「いままで、こわいとか野蛮とかマイナスイメージしかなかったのですが、本当は真面目でストイックで、誠実に教えを守っているんだなと感じました。また、生きること、死ぬこと、愛とかに対する価値観の違いを感じ、文化や環境の違いをみられて面白かったです。」

 

「私の心に一番残っていることは、イスラム教の困っている人々を助けるのが当たり前という精神です。私にとっては、困っている人に手を差し伸べるというのは、あくまで心がけていることであって、それが中々行動に移せないことがあります。そんな自分と比べて、ムスリムの方々の精神への尊敬の念を抱きました。(私はイスラム教徒ではないですが)世界の人々がみなこの精神をもっていれば、きっと平和になるのではないかと感じました。また、講演の中での「文化に優劣はない」という言葉も印象的で、他の文化を批判的にみてしまっていた自分がいることに気づかされました。講演を聞いて、自分の視野が広がったように感じます。ありがとうございました。」

 

その他の感想文についても、後日紹介させて頂きたいと思います。皆さん、本当にありがとうございました。

NHK取材陣と正面玄関にて

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