第23の伝承

 

アブー・マーリク・アルハーリス・イブン・アースィム・アルアシュアリー―アッラーよ彼を嘉したまえ―の権威による。彼は伝えている。アッラーの御使い―アッラーよ彼に祝福と平安を与えたまえ―はこう言われた。

清潔さは信仰の半分である。アルハムドリッラー〔讃えあれアッラー〕という言葉は秤を満たし、スブハーナッラー〔完全無欠のアッラーよ〕とアルハムドリッラー1〔讃えあれアッラー〕の2つの言葉は天地の間すべてを満たす。礼拝は光であり、施しは明らかなる証拠、忍耐は明り、そしてクルアーンはお前のための証拠もしくは反証2である。人はみな1日を朝から始め、自分の魂を売る3。ただしその結果魂を自由にする者もあれば それを破滅に導く者もある。

これはムスリムの伝えている伝承である。


註:

1 二つともアッラーを賞賛、賛嘆する表現。ここではこれらの言葉を唱えることの宗教的価値を説いている。

2 善悪の基準であることを意味している。

3 この部分は文学的表現だが、一日は一生の比喩として理解されよう。生涯を通じて人は魂をアッラーに引き渡すか、それ以外のものに売り渡す。