第42の伝承
アナス―アッラーよ彼を嘉したまえ―の権威による。彼は伝えている。
私はアッラーの御使い―アッラーよ彼に祝福と平安を与えたまえ―がこう言われるのを聞いた。
至高のアッラーは申された1。
アーダムの息子よ2、お前が私を呼び求め、私に〔心から〕願うかぎりは、お前のしでかしたことを赦し、大目にみてやろう。アーダムの息子よ、お前の罪が空の雲に届く程であっても、私に赦しを求めさえすればお前を赦してやろう。アーダムの息子よ、お前がこの地球と同じほどの大罪を犯して私のところにやってきても、私の姿を見て私に似たものは存在しないと思うなら、それ3と同じ赦しを与えてやろう。
これはアッティルミズィーにより伝えられているが、彼によれば正しく優れた伝承である。
註:
1 これも聖なる伝承である。第24の伝承註(1)参照。
2 アーダムは人類の始祖といわれるアダムのこと。アーダムの息子はアーダムの裔、すなわち個々の人間を指す。
3 それは地球を指す。アッラーの赦しの寛大さを示す伝承である。