第41の伝承

アムル・イブヌ=ル=アースの息子・アブー・ムハンマド・アブドッラーフ―アッラーよ彼ら両名を嘉したまえ―の権威による。彼は伝えている。

アッラーの御使い―アッラーよ彼に祝福と平安を与えたまえ―は言われた。

愛着までもが私のもたらしたものに相応しくならないかぎり、本当の信者とはいえない1。

これは、『キターブ=ル=フッジャ』2からとった正しい鎖を持つ正しく優れた伝承である。 3


註:

1 愛着と訳した語hawanは、愛情、欲望、快楽等の意味がある。愛着は訳語でも一番控えめなもの。とにかくそれは人間の意志で統御しにくいものであるが、愛着までがイスラーム精神にかなっていない限り、本当の信者とは言えないの意。

2 アブ=ル=カーシム・イスマーイール・イブン・ムハンマド・アル=イスファハーニー〔ヒジュラ暦535年没〕の著書。証明の書の意。

3 著書、アンナワウィーは本書の題名を「40のハディース」としているが、更に2つの伝承を付け加えている。