第38の伝承

アブー・フライラ―アッラーよ彼を嘉したまえ―の権威による。彼は伝えている。

アッラーの御使い―アッラーよ彼に祝福と平安を与えたまえ―は言われた。至高のアッラーはこう申された。

私の友に敵意を示す者には、自分は誰に対しても戦いの宣言をする。私の気に入ることをして私に近づこうと望む下僕1は、自分に課された宗教的義務をきちんと果すことだ。定められた義務以外の良い行ないに努める下僕は、ますます私に近づき、ついには私の愛をかちうるであろう。そして私が彼を愛するようになれば、私は彼の聞く耳、彼の見る眼、彼の打つ手、彼の歩く足となろう。彼に願いごとがあれば私はかならず叶え、彼が避難所を求めればかならずそれを用意してやるだろう。

この伝承は、アルブハーリーの伝えているものである。


註:

1 アッラーの下僕、つまりムスリムのこと。