第35の伝承
アブー・フライラ―アッラーよ彼を嘉したまえ―の権威による。彼は伝えている。
アッラーの御使い―アッラーよ彼に祝福と平安を与えたまえ―は言われた。
たがいに妬みあってはいけない。値をつり上げあってもいけない。憎しみあい、背を向けあってもならない。値を下げあってもならない。アッラーの下僕たちよ、お前たちはたがいに兄弟でなければならない。ムスリムたる者は他のムスリムの兄弟なのだから。兄弟を虐げたり、見捨てたり、騙したり、軽蔑してはならない。敬虔さはここにあるのだ。―こういいながら御使いは自分の胸を三度指差された― 一人前の男にとって、ムスリムの兄弟を軽蔑するなどということは、悪行以外の何であろうか。すべてのムスリムは他のムスリムにとり侵すべからざるものである。彼の血も、財産も、名誉も。
これはムスリムによって伝えられた伝承である。