第40の伝承

ウマルの息子1―アッラーよ彼ら両名を嘉したまえ―の権威による。彼は伝えている。

アッラーの御使い―アッラーよ彼に祝福と平安を与えたまえ―は、私の肩に手をかけて言われた。

この世においては、異邦人か旅人のように暮らせ2。

またウマルの息子1―アッラーよ彼ら両名を嘉したまえ―は、よく次のような言葉を口にしていた。

朝にはタベを期待するな3。タベには朝を期待するな。病いのために健康をふりあて、死のために生をふりあてよ。

この伝承はアルブハーリーが伝えている。


註:

1 第2の伝承中(1)参照。

2 束の間の現世に執着せず、永遠の生である来世にこそ執着せよ。

3 善行を一日延ばしにしてはならない。朝思い立ったことを夕方すればよいなどと後回しにしてはならない。この伝承は全て善行を主題としている。「病のために・・・」は次のように解釈される。健康な時には様々な宗教的義務をきちんと果たすことが出来る。だからその間に来世の報奨を期待できる善行を積んでおけ。